映画『さくらん』を今更ながら観たのですが
今っ更ながらですがケーブルTVで映画『さくらん』(土屋アンナが花魁の役で出てるやつ)がやってたので観ました。
(インターネットで調べものしながら流し見)
で、終わり方が結構よかったなーという感想を持ったんですが、一緒に見てた人がなんか普通な感じにハッピーエンドで終わっちゃったねー、とか言ってて、
『おいおい、うそだろ?!』ってなりまして。
いやいやあれは全然ハッピーエンドではないだろー。あの二人あのあと確実に殺されるか自害してエンドだろ。って言ったら凹んでた。
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で、みんなの感想が気になった
とまぁこんなことがあったんで、みんなラストシーンにどんな感想抱いているか気になっていくつかブログで感想書いてるレビュー観てみたんだけど。。
土屋アンナの演技が下手すぎる!無理!って意見がめっちゃ多かったのは置いといて。
やっぱり大体の人が
『「あのあと2人は幸せになりましたとさ♪」っていうエンドはつまらん。甘すぎる。』
とか
『2人の恋は叶いませんでしたとさエンドで 切ない感じで終わる方がいい』
とか言ってて、
えーみんなそうなんーマジですかー?ってなった。
いやーどう考えても、男(安藤政信)は確実に殺されるだろうし、女(土屋アンナ)は運良くても殺されないだろうけど、気が狂うぐらい拷問受けて、最底辺の女郎として死ぬまで奴隷扱いでしょう。(なので結局女も自害するんでは?)
深読みしまくれば、あのラストシーン自体ももしかしたら死んだ後の世界を描いてるのかなって解釈もできなくない?
じゃどう観たかというと
とりあえず私がどう観たか。すげー雑に書きますけど、こんな感じ。
2人とも自由に生きることが叶わない世界でずっと生きてきて、この先も自由に生きることはかなわないことを受け入れつつあった
↓
でも自分に嘘をついてまで生きる人生の意味は・・・そうまでして生きながらえて何になるのか・・・そう考えるようになった
↓
そして、あの咲かない桜が咲いたのをきっかけに、例え短い時間であろうとも、自分たちの命を失うことになるとしても、一瞬だけでも自由に生きて輝くことを選んだ
ってな感じ。
こう考えると美しいラストじゃないっすか。
安藤政信が土屋アンナに「桜でも見に行くかー」って誘うシーンだけど
あれは言ったら
『死ぬかもしれんけど一瞬だけでも自由に生きよーぜ。お前も俺と同じ気持ちだろ?』って意味でしょ?そんなセリフを安藤政信が、粋にさらっと言ってるんすよ。
不自由な世界で自分を殺さないと生きていけない世界にいながらも、自由に生きようとした女、そんな女を愛した男。
ふたりとも物心ついたときから自由に生きることを諦めるよういわれてきた。ラストシーンの花畑を二人で歩いているときや桜をみているときにあの2人は初めて自由に自分の人生を生きることができた。
そういう話。
さくらんで主人公たちの死亡フラグ結構でまくってるのに
てか金魚が水槽から飛び出て死にかけるシーンとか、
女の子が女(土屋アンナ)がどこ遠くで死ぬ夢を見たって泣くシーンとか、
女の子が男(安藤政信)と女(土屋アンナ)にこのお菓子あげよー(^^)
って言ってるシーン(お菓子をあげることはもう叶わない)とか
バンバン死亡フラグでてるからあの二人無事じゃすまないのは間違いないっしょ。
なんか『パピヨン』と通ずるものが
観てて思ったんだけどなんか映画『パピヨン』って映画と被るエンドだったなーって。
あの映画も監獄から脱獄することを諦めれば、囚人の身分ではあるがそれなりに安定した楽しい暮らしをできるのに
自分に嘘をついて諦めて生きるくらいなら、命を懸けてでも自由になる道を選ぶ!という主人公の魂に心を打たれるやつなんですけどね。
何回、脱獄してシバカれんねんwってワロてまう映画でもあるけどw
まぁわれわれサラリーマンもね。自分を殺して特にやりたくもないことをやって生きているわけですけども。
芸人とかアーティストとか自分をおもっくそ表現して自由に心の底から思ってることを表にだして生きてるひとみるとうらやましいしそんな風に生きたいなと思うわけで。クレイジージャーニーの見過ぎかな俺。(みんなそう見えるだけで裏では自分殺しまくって生きてるのかもしれんけど)
まぁこんなこと書いてるけど、深読みしようと思えば何でもそれなりの話にできちゃうのかもね。
~FIN~
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